院長・入江真大のインタビューが掲載されました|外科医が岡山で在宅医療を始めた理由と、医師が診療に集中できる体制づくり
このたび、当院院長・入江真大のインタビューが、在宅医療専門のレセプト代行サービス「レセサポ」のウェブサイトに掲載されました。呼吸器外科医だった院長が、なぜ岡山で在宅医療のクリニックを立ち上げたのか。開院から1年、小さな組織でも「ひとりに頼りきらない」体制をどう作ってきたのか。そして、これからどんな仲間と在宅医療を広げていきたいのか。この記事では、インタビューの内容をかいつまんでご紹介します。在宅医療に関心のある先生方にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。
インタビュー掲載のお知らせ
当院院長・入江真大のインタビューが、在宅医療専門のレセプト代行サービス「レセサポ」のウェブサイトに掲載されました。
掲載先について
掲載先は、メディカルインフォマティクス株式会社が運営する在宅医療専門のレセプト代行サービス「レセサポ」のウェブサイトです。サービスを利用している医療機関を紹介する「導入クリニック様の声」のコーナーで、当院の取り組みを取り上げていただきました。
レセプト代行サービスとは、医療機関が保険者に提出する診療報酬の請求書類(レセプト)の作成や点検を、専門の事業者が支援するサービスです。当院では、院内の医療事務スタッフとあわせて活用しています。
インタビュー全文は、こちらからお読みいただけます。
レセサポ「導入クリニック様の声|はれのくに在宅クリニック 杜の街」
インタビューで話したこと
インタビューでは、開業の経緯から事務体制、今後の展望までお話ししています。ここでは、次の3つのテーマを中心にご紹介します。
- 病院勤務の外科医が、在宅医療のクリニックを開業すると決めた理由
- 医療事務スタッフを採用したうえで、外部の専門サービスもあわせて活用している理由
- これからのクリニックの展望
外科医が在宅医療の道を選んだ理由
院長が在宅医療の道を選んだ背景には、「医療や介護の体制が足りないために、退院できない患者さんがいる」という現実との出会いがありました。
「退院できない」患者さんとの出会い
院長の入江は、呼吸器外科医として肺移植の分野で研鑽を積んできました。その後、長期療養型の病院に移ったことで、「医療や介護体制の不足で退院できない」患者さんたちの現実を知ることになります。
院長は、こうした経験を通じて、医療を社会や制度の視点から捉え直すようになったと語っています。これまでの歩みは、院長キャリアコラムでも詳しく紹介しています。
「グループ初の在宅医療機関を」という声に応えて
そうしたなかで出会ったのが、重度訪問介護を展開する土屋グループの高浜代表でした。きっかけは、子どもの保育園の「パパ友」だったそうです。
当時、グループのなかに医療機関はありませんでした。「グループ初の在宅医療機関を作ってほしい」と声をかけられ、ひと晩悩んだうえで、そのビジョンに共感して開業を決めたといいます。そこから約1年3か月で、2025年10月の開院にたどり着きました。
当院が掲げる理念
当院は、「病気や障害があっても、その人らしく安心して暮らせるよう多職種が連携・協働して、地域共生社会の実現を支援する」ことを理念に掲げています。
インタビューでは、当院の訪問診療の対象についても触れています。高齢の方だけでなく、神経難病や重い障害のある方など、0歳のお子さんから100歳の方まで、地域の多職種と連携しながら訪問診療を行っています。
小さな組織でも「ひとりに頼りきらない」体制を
インタビューの中心となったのは、在宅医療の複雑な請求業務を、院内のスタッフと外部の専門家がチームで支える体制づくりです。
在宅医療の請求業務は、とても複雑です
医療機関は、行った診療の内容を「レセプト(診療報酬明細書)」にまとめて請求します。在宅医療は、訪問の回数や患者さんの状態、利用する制度の組み合わせによって算定のルールが細かく分かれており、この請求業務がとても複雑です。
院長は、もともと自分が開業するとは思っていなかったそうです。そのため、勤務医時代には診療報酬の仕組みや事務作業についてのノウハウはほとんどなかったと振り返っています。当院は開院当初から、算定の知識のある医療事務スタッフを採用できていました。
外部の専門家をチームの一員に
それでも外部の専門サービスをあわせて活用している理由として、院長は2つを挙げています。
1つ目は、当院が小児から高齢の方、難病の方まで幅広い患者さんを対象としているため、制度や算定の組み合わせが多岐にわたることです。院内のスタッフだけで抱え込むと、業務の負担や精神的なプレッシャーが大きくなりすぎてしまいます。
2つ目は、急な退職や欠員への備えです。「特定の誰かしかレセプトがわからない」状態をつくらないことは、クリニックを安定して運営し、スタッフを守るためにも大切だと考えています。
日々の確認はオンラインの共有シートでやり取りし、毎月オンラインで定例のミーティングも行っています。オンラインで顔を見ながら話す時間があるからこそ、気軽に質問しやすい関係ができていると話しています。
医師もスタッフも、本来の仕事に集中できるように
院長は、レセプトに関する自身の負担が病院勤務のころより軽くなったように感じると語っています。院内の事務スタッフも、困ったときにすぐ専門家に相談できるため、ひとりで判断する不安が軽くなったといいます。日々のやり取りを通じて、知識を深めることにもつながっているそうです。
医師が診療に、スタッフがそれぞれの専門の仕事に集中できること。当院では、それが患者さんやご家族と向き合う時間を守ることにもつながると考えています。
これからの展望——ともに在宅医療を担う医師を募集しています
当院は今後、常勤・非常勤の医師を増やして体制を強化し、在宅医療を必要とする地域へ取り組みを広げていきたいと考えています。
常勤・非常勤の医師を増やし、体制を強くしていきます
インタビューの終盤で、院長は今後の展望として、常勤医や非常勤の先生をさらに増やし、体制をより強化していきたいと話しています。現在、土屋グループの在宅医療機関は当院のみですが、在宅医療のニーズがありながら担い手が足りない地域への展開も視野に入れています。
そのために大切なのが、業務をだれかひとりに頼りきらないことだと院長は話しています。
当院としても、院内のスタッフと外部のパートナーがひとつのチームとして支え合う体制は、これから仲間に加わる医師にとって、診療に集中しやすい環境につながると考えています。
在宅医療に関心のある先生へ
当院では、ともに在宅医療を担ってくださる医師を募集しています。開院から1年の立ち上げ期にあるクリニックだからこそ、診療だけでなく、体制づくりにも関わっていただける時期です。
在宅医療の医師の働き方や、病院勤務との違いについては、在宅医療の医師の働き方を解説したコラムで詳しくご紹介しています。募集要項は採用サイトをご覧ください。
このコラムでは、訪問診療の1週間の流れや、病院の当直と在宅医療のオンコールの違い、勤務医のまま在宅医療に関わる働き方などを解説しています。非常勤として在宅医療に触れてから常勤を考えるといった、段階的な関わり方についてもご紹介しています。
「まずは話を聞いてみたい」「見学してみたい」という段階のご連絡も歓迎しています。お問い合わせフォームの「求人」または「見学・取材」の項目からご連絡ください。
監修:入江 真大(いりえ まさひろ)
はれのくに在宅クリニック杜の街 院長/一般社団法人土屋雉翔会 代表理事。岡山大学医学部卒業後、呼吸器外科医として肺移植などの高度外科医療に従事。慢性期病棟、長島愛生園での勤務を経て、在宅医療の道へ。2025年10月にはれのくに在宅クリニック杜の街を開院。ドクター紹介はこちら
はれのくに在宅クリニック杜の街では、常勤・非常勤の医師を募集しています。見学や面談のご相談もお気軽にどうぞ。
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